2007年02月17日

【Thema2.17】焼津港の魅力


【Thema2.17】焼津港の魅力
焼津がギリシャに似ているかどうか、一度行って確かめてみたい。(焼津港にて)


焼津っぽさ何だろう。
焼津港は、どんなところにアイデンティティを見出しているのだろう。

せっかくの素晴らしいパパユージさんの写真を、
ハサミで雑に切り抜いたのも、
そんな何気ない疑問が原点でした。


〈お持ち帰り〉焼津港にまつわるsomething else
sizo:ka3号で焼津の兄貴ことパパユージさんを取材したときに考えました。「焼津っぽさって何だろう」。たとえば、小川国男さんは随筆で、”海が見えはじめたあたりで私は、この辺はギリシャに似ている、と(立原正秋に)言ったのだそうです”と書いているし、偏愛で焼津を避暑地とした小泉八雲の母親はギリシャの人。焼津とギリシャの意外な接点。

われてみれば、焼津港に差し込む光の束は、突き抜けて明るい。グランブルーの最初のシーンにコントラストがそっくりです。そこで、”どうやらギリシャっぽい”というのが”焼津っぽさ”のひとつになりました。しかし、それだけではどうも説明不足のような気もしたのです。

想したのは、たとえばインドネシアの海岸に連なる露店の赤、黄色、緑の裸電球だったり、離島の波止場の波の音。色鮮やかなのに、どこかもの悲しい。そんな野趣に富んだ魅力を焼津港から感じました。

パユージさんのレイアウでせっかくの美しい写真をハサミで切り抜いたのも、そんな「焼津っぽさって何だろう」という葛藤の中で産まれたものでした。

してデザインのためのデザインにならないことを

なみに、私はあの撮影以来、あまり行ったことが無かった焼津港のことが、とても好きになりました。

Posted by 『sizo:ka』編集室 at 12:10│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして。雑誌ともども、いつも楽しく拝見させていただいてます。ところで本間さんの記事、今日の読売新聞に載っていましたね。あのユニークな発想はどこから来ているんだろうといつも感心していたのですが、なるほどと納得できました。これからも楽しい読み物を期待しております。
Posted by tae at 2007年02月19日 14:59
コメントありがとうございます。期待に沿えるようがんばります。
Posted by at 2007年02月20日 11:21
 
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【Thema2.17】焼津港の魅力
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