2007年05月30日

【Thema5.29】瀬戸川の夕風

【Thema5.29】瀬戸川の夕風
オフショット in バトゥワン


僕が流行のバリスタイルに物足りなさを感じるのは、
あのバトゥワンに吹くとろりとした夕風こそが、
バリに欠かせないのエッセンスであると感じているからだと思う。

藤枝にも1年に2、3回、
ガムランがよく似合う、
夕暮れがある。


<お持ち帰り>瀬戸川の夕風
の頃の夕風に吹かれていると、気持ちが落ち着いてくるのは僕だけでしょうか。ほんのり湿った涼風は、体の中まで浸透していくようで、なんともいえない清々しい気持ちになるのです。

して、この時期に2~3回、瀬戸川のほとりに吹く夕風が、僕をインドネシア・バリ島の山奥へ強烈にいざなってくれることがあります。

に浮かぶのは、バトゥワンという山あいの小さな村で見た、ガンブーという幻のバリ舞踊のこと。バロンダンスにケチャックとバリ舞踊は日本でもよく知られるようになりましたが、バリ舞踊の原点であるこの踊りは、もうこの街の舞踊家によってほそぼそと受け継がれているだけになってしまいました(取材したのはもう3年以上前。当時、伝承していたのは自分の年齢も知らないというおばあちゃん。現在はどうなっているかさだかではありません)。

して派手ではありませんが、機微で繊細なガンブーの舞。まるでろうそくの灯のように、弱々しくも美しい、ガムランの旋律。


して、あの美しい夕暮れの日に吹いていた夕風が、ごくたまに瀬戸川のほとりに吹くことがあるのです。

Posted by 『sizo:ka』編集室 at 00:53│Comments(7)
この記事へのコメント
sizo:ka5号書店でありますか?読んでみたいです。
Posted by ende at 2007年05月30日 19:38
endeさん、sizo:kaに興味持っていただいて嬉しいです。静岡県内の書店でお買い求めできます。わかりませんでしたら、書店の方に聞いてみてください
Posted by honma at 2007年05月30日 20:58
はじめまして
阿同で、いつも買って・・・sizo:ka読んでます!
次号も楽しみにしてますね♪
Posted by 新ら玉 at 2007年05月31日 08:50
新ら玉さん、いつもご購読ありがとうございます。阿同に行かれるということは、編集室のご近所ですか? 近所に愛読者がいてくれるのは、何より心強いです。
Posted by honma at 2007年05月31日 18:13
近所ではありませんが・・・愛読者です!
阿同は、妻の叔母夫婦になります。
Posted by 新ら玉 at 2007年05月31日 19:53
5号で、真鍋澄夫さんが紹介してくださった本「夏雲あがれ」が、
来週からNHKの木曜時代劇で始まるそうです。
浜松が舞台だそうなので、遠州弁がどんな具合か、ちょっと楽しみ!
真鍋さんが紹介していたお話だ、と気が付いたので、見てみようと思います。
Posted by ぱらぽん at 2007年05月31日 23:18
新ら玉さん、どうもスイマセン。コメントする前に、ブログを確認しろって感じですよね。阿同は、本当にいろいろな人が集まるので面白いです。ぱらぽんさん、コメントありがとうございます。同じく僕も楽しみにしています。
Posted by honma at 2007年06月01日 09:40
 
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【Thema5.29】瀬戸川の夕風
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